別名『女人高野』の異名を持つ室生寺へ参拝に行こう!
奈良にある『室生寺』はとても見応えのあるお寺で、じっくりと回れば一時間以上が必須です。
とても山深い中に厳かに佇んでいるお寺で、別名『女人高野』とも言われています。
この記事のもくじ
室生寺とは・・
室生寺は室生竜穴神に奉仕するため宝亀・延暦年間(770~806)に興福寺の別院として賢憬により創立されたといわれ、弟子の修円により堂塔がつくられたといわれています。
室生寺の中を歩いてまず見えてきたものとは・・・
茅葺屋根の趣のある歴史的建造物が見えてきたと思えば、これは『金堂』とよばれるもので、高床の造りがとても印象的。高床の正面一間通りは江戸時代に付加した礼堂であったといわれています。
ちょうど訪れた冬の季節、雪を少し被った藁葺はどこか趣のある光景です。
弥勒堂へ・・・・
更に歩いていくと同じくらいの大きさの弥勒堂とよばれるものが見えてきました。
これは、興福寺の伝法院を受け継いだと伝える鎌倉時代の建築で、元は南向きであったのを室町時代に東向きに改造されたそうです。
中にうっすらと明かりついているので、近づいてみると厨子入りの弥勒像を安置されていました。
そしてさらに階段を上っていくと・・・
このあたりからは階段がとてもきつくなってきて、なんだか修行にでもきたかのような感覚ですが、これはきっと往時の時代も変わらずこうして参拝をしていたのでしょうね。
そして道を上っていくと、五重塔が見えてきました。石段と並ぶように建っているのもとても絵になる光景です。
この五重塔は屋外に立つ五重塔の中では最も小さいものとして知られています。
檜皮葺の屋根がとても印象的で、周囲の木々と相まってとても風情のある光景がそこにはあるのです。
多くの五重塔は初重と五重目の屋根の比率がだんだんと大きくなるようにつくられていますが、室生寺の五重塔は、初重と五重目の屋根の大きさがあまり変わりない独特な造りになっています。
五重塔を過ぎればそこはまさに修行の道
五重塔を過ぎて歩いていくと、ここは奥の院とよばれる場所を目指して歩いていきます。その名前の通り奥にあるだけあって、高い石段を登り切っていくと、かすかに上の方に歴史的建造物が見えてきます。
そうこれが奥の院!と最後の力を振り絞って上ると確かに平地になっていて、境内になっています。
ここからの眺めはまさに奈良の大自然を感じることができる場所でどこか疲れも忘れさせてくれます。
そしてここにある奥の院は別名、弘法大師を祀る御影堂は大師堂とも言われています。
深呼吸すると奈良の大自然の息吹が心地よく、大自然の木々の間から差し込む太陽の光のあたたかさが、この冬の時期にはどこか嬉しいものなのでした。
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