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【体験談】椎骨動脈解離を発症。頭痛の症状や経過はどうなる?

      2025/03/25

軽傷、重症がかいてある案内

椎骨動脈解離を発症すると、完治までどのような経過をたどるのでしょうか。まだ治療中ではありますが、発症後の症状や病院からの診断内容、完治までを時系列でまとめています。

椎骨動脈解離の発症時の症状

発症したのは明け方です。「ジーン」「キリキリ」といういままでに経験したことのない頭痛が起こり、いつもより早く目が覚めました。

痛みは右後頭部ですが、首も動かしにくい状態です。

寝る体制を変えたりソファーに移動して様子をみても頭痛は一向に治らずといった具合。

痛みには波もあり、少し弱まったかと思えばぶり返したりで、明らかにいつもとは違う頭痛です。

それでも、少し経てば改善するかもしれないと、痛みを抱えながら普段通りの生活を3日間続けました。

発症から4日目

頭痛が全く改善されないので、とうとう病院に行きました。向かった先は”脳神経外科”。

MRI画像から「椎骨動脈解離」と判明します。

これは動脈壁の内側が傷ついて血管が裂けていている、非常に危険な状態だそうです。場合によっては「くも膜下出血」「脳梗塞」をも発症する可能性があるとのこと。

椎骨動脈解離を発症すると、一般的には直ちに入院となることが多いようですが、今回は自宅で様子見となりました。このことから、解離は軽度のものと言えるでしょう。

そして、療養中に処方された薬は以下のとおり。

椎骨脳動脈解離で処方された薬

椎骨動脈解離を発症時に処方された薬

○リリカ

○セレコキシブ

○アロムジピン(血圧降圧薬)

3種類の薬を2週間服用します。

厳重な血圧管理と安静の下、1週間の療養生活が続きます。

発症から12日後

この日はその後の変化を確認するために2度目のMRIを撮りました。最初の画像とを比べると画像には変化なし。この時点で、緊急度が下がります。

しかし、頭痛に関しては相変わらずといったところです。気持ち程度痛みが軽減されたような感じはありますが、症状はあまり変わりません。時々耳の奥の方にも鈍い痛みを感じます。

そんな中、先生の診断は「2ヶ月後にMRIで確認しましょう。」とあっさり終了。

首を振ったりする行為は避けつつ、あまり無理をしないようにとのことでした。

発症から15日目

頭痛には波があり、完全になくなることはありません。

現在、頭痛を感じるときの多くは以下のタイミングで起こります。

「朝方」「薬が切れるとき」「食事中」

ときどき、耳の後ろあたりの後頭部にも鈍い痛みを感じます。

いったい痛みがなくなるのはいつになるのだろうかと、毎日そればかり考えてしまいます。

発症から27日目

発症から1ヶ月近くが経ちましたが、痛みは一向に治まりません。心配になったので、再診の日を待たずに病院に行きました。

○痛みが出るのは起床時と仕事中

○明け方痛くて目が覚める

○発症時の痛みを10とするならば、現在は1〜7を行ったりきたり。

以上のことを伝えましたが、担当医は、もうしばらく様子見との判断です。

かわりに、このタイミングで薬が変わります。

椎骨動脈解離で処方された薬

痛みが治まらない中、薬が変わる

これまでの薬を飲んでも痛みが劇的に柔らぐということがないことを告げると、1部薬が変わります。

○セレコックス(セレコキシブの先発品)

○アムロジピン

○チザニジン(筋弛緩薬)

リリカがなくなり、チザニジンを新たに飲むことに。

医師によると、以前撮ったMRI画像の状態にしては症状が強いことから、痛みの原因が他にある可能性も捨てきれないとのこと。

ということで、薬を変えて様子をみることになりました。

発症から6週目〜

頭痛を発症してから6週目あたりに変化あり。

この週の頭痛は4〜1に落ち着くようになります。この週を機に、痛みで明け方起きることが劇的に減りました。

良質な睡眠が取れるようになっていきます。

発症から7周目〜

このまま痛みがなくなっていくのかと思いきや、そう簡単ではありませんでした。

仕事をしたり、体に負荷がかかる作業をすると痛みが出てきます。

この週の頭痛は、4〜0.5を推移。

痛い時、潔くセレコキシブを(痛み止め)飲みました。

完治まではどのくらいかかる?

今回発症した「椎骨動脈解離」の完治までの期間は、およそ2ヶ月とされています。

発症からこれまでの間、大きな変化がないことと、自然治癒が見込める症状ということで一先ずホッとはしていますが、未だ頭痛が残っているのがなんともすっきりしないところです。

この頭痛の症状の経過については今後も追っていきたいと思います。

椎骨動脈解離を発症して4年。今の生活は?

結論から言うと、椎骨動脈解離を発症して4年が経った今ですが、おかげさまであれから1度も再発がないまま、元通りの生活が遅れています。

完治と診断されたのは発症から3ヶ月強の日のことでした。

詳細をお伝えすると、発症後8週目以降も症状がゼロになることはありませんでしたが、数回に渡るMRI画像と3人の医師による診断から異常は認められなかったため、めでたく完治となりました。

完治から3ヶ月後の飛行機にも全く問題なく乗れました。

診断は医師によって異なる可能性あり?

今となっては、になりますが、私の場合、最初に診断をしてくださった医師と2回目以降の医師とでは診断に誤差がありました。

簡単に言うと、最初の医師は、『入院が必要』、2回目以降の医師は『そこまでの深刻度ではない』という診断です。

なぜそのような誤差があったのかというと、最初の医師は脳外科専門の救急医、2回目以降の先生は脳外科全般を診る脳外科医だったからです。

2回目以降の医師曰く、「脳外科の救急専門医は(医師はいつでもそうではあるが)特に、最悪のことを想定して慎重に診断するため、今回そこまでの深刻ではなかったものの、念には念を入れて、入院が必要との見解だったのでは」とのことでした。

2番目の脳外科医は、症状を多角的に分析して総合的に判断した結果、「緊急性の高いものではない」との判断で経過を診てくれました。

最後に

最初は診断のずれに戸惑いもありましたが、脳のことですので、結果的にさまざまな視点から診てもらえたことは何よりの安心材料となっています。

現在も全く不安はありません。

あらゆる可能性を考えて注意深く対応してくだった医師の方々に深く感謝しています。







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