MRI検査が怖い人に最適!?オープン型MRIの長所と短所とは?
2019/11/07
オープン型MRIは救世主?!閉所恐怖症の方や狭いところが苦手な方には最適な検査方法と言えそうですが、安易に選んでいいのかどうか非常に迷うところです。
この記事のもくじ
MRI検査に恐怖心がある人はかなり多い
病院での検査はどれをとっても決して気分の良いものではありませんが、MRI検査に対しては特別苦手な人は多いようです。
芸能人の中にもMRI検査が苦手という人は少なくなく、その恐怖感を語っている場面を多々見られることから、ごく一般的な感覚と言えるのでしょう。
しかし、MRIは往々にして緊急性のある場合や重篤な病気が隠れていると疑われる場面ではよく使われるため、単に苦手だからといって避けて通れる道でもありません。
それでは、実際問題、閉所恐怖症の方や狭いところが極端に苦手な方はMRIをどう切り抜けたら良いのでしょうか。
オープン型MRIのメリット
一般的にMRIといったらトンネル型。磁石でできた大きな筒型の中に、横たわって行う検査です。
磁石と電磁波を使った検査で精度の高さはいうまでもないのですが、MRIの内部はとてもせまく、その閉塞感から人によっては気がおかしくなるほどです。
この悩みを大幅に軽減したのが、「オープン型MRI」。
トンネル型のMRIはせまい洞窟の中にいるかのようですが、オープン式MRIは開放的です。
横たわっている身体の上下をMRIの機材がサンドウィッチする形ですから、身体のサイドは風通しが良く視界も広くなるのです。
さらに付け加えると、検査中の機械音はトンネル式よりも小さく、検査時間も短め。
このことから、オープン式MRIを利用すれば検査中の精神的ダメージはかなり軽減されると言えます。
オープン型MRIのデメリット
手放しで喜びたいところですが、両者を比べると一長一短。
オープン型はトンネル型に比べると、磁力強度が弱いのです。
磁力強度は「テスラ」と表されますが、テスラ数値が高いほど、高度な画像を撮ることが可能。
トンネル型MRI→ テスラ 1.5 ~ 3.0
オープン型MRI→ テスラ 0.2 ~ 0.4
ですから、トンネル式の方が質的に優れているということは明確です。
この数値差をどう判断するかは素人には非常に難しく、安易にオープン型を選べないとても重要な部分です。
MRIの選択に関しては、状況を考慮しつつ、オープン型を選ぶリスクなども医師と十分に話し合った上で行う必要があると考えられます。
低い普及率
また、MRIをオープン型でやりたい!と思っても、現段階で取り扱い病院はかなり限られています。
従来のMRIでさえ、紹介状を持って別の病院に足を運んだりする現状を考えると、
希望が通りすんなりオープン型MRIを受けることが可能なのか、情報が少なくなんとも判断がつかない状況です。
最後に
今、MRIをする状況でない方でもMRIには2つのタイプがあることと、それらのメリットとデメリットを把握していることは大切なことだと思います。
今後、検査する機会があったときには、ぜひ担当医師に積極的に相談してみてくださいね。
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